研究者情報

平面内細胞極性因子Vangl2の蛋白質間相互作用とその生理学的機能の解析
氏名:
永岡 唯宏
職位:
助教授
所属:
藤田医科大学
研究推進本部・医科学研究センター・難病治療学研究部門
研究推進本部・医科学研究センター・難病治療学研究部門
分野:
創薬
キーワード:
平面内細胞極性,骨格筋再生, 細胞接着, カドヘリン, 筋衛星細胞
平面図細胞極性は、上皮組織を構成する細胞シートの二次元平面に於ける細胞の配向を整える極性で、脊椎細胞では、隣り合う細胞の相対する接着面で、Frizzled/DishevelledとVangl/Prikle複合体がそれぞれ局在することによって極性を発揮し、正常組織の形成に重要な役割を果たしています。コア因子の一つであるVANGL2は、特に神経管閉鎖に必須であり、VANGL2遺伝子変異は神経管閉鎖異常により起こる二分脊椎患者の一部にみられます。
また、乳癌や卵巣癌などで高発現が見られるなど、疾病との関わりが指摘されています。
我々は、VANGL2と相互作用する蛋白質をいくつか同定し、その生理的役割や、疾病との関連について研究を続けています。これらの研究を通して作製したプラスミドや、実験手技でご協力いただけることがあれば喜んで致します。また、VANDL2が筋再生で果たす役割についての研究では、筋衛星細胞の解析等でコラボレーションさせていただける方がいらっしゃると幸いです。
特許・論文情報
関連文献・知財等
- Nagaoka et al., Cell Rep. 2014
- Nagaoka et al., Sci. Rep. 2023