研究者情報
毛利 彰宏

胎生期バルプロ酸・polyI:C曝露による自閉スペクトラム症モデル動物を用いた病態解明

氏名: 毛利 彰宏
職位: 教授
所属: 藤田医科大学
医療科学部・レギュラトリーサイエンス
分野: 創薬
キーワード: 神経発達障害, 自閉スペクトラム症, モデル動物, 行動薬理学的評価, 創薬スクリーニング, 光遺伝学, セロトニン, 病態解明

医療科学部レギュラトリーサイエンス分野では、精神神経疾患に対する新たなターゲット分子を同定し、病態生理解明と早期対策を可能とする基盤技術・治療法を開発することにより、診断薬・治療薬の開発を目指しています。 自閉スペクトラム症(ASD)は、社会的コミュニケーションの低下、行動や興味の偏りなどを特徴とした神経発達障害です。 妊娠中にバルプロ酸を服用、ウイルス感染した母親から出生した児童ではASD発症リスクが増加することが報告されています。

私たちは胎生期VPAおよびウイルス感染様の免疫応答を惹起するpolyI:C曝露によって誘発されるASD様行動を評価しています。 胎生期VPAおよびpolyI:C曝露マウスは繰り返し行動の増加、社会性行動及び物体認知記憶の低下などのASD様行動を示す。 ①それら行動の変化に対する薬理学的および光遺伝学的評価、②胎生期曝露による神経発達障害に対する評価を本発表で紹介します。

これらマウスで認められた遺伝子発現変化が認められた分子について、詳細な分子機構の解明や創薬スクリーニングができる方をはじめ、共同研究でお力添える方、何卒よろしくお願いします。